埼玉県上尾駅から徒歩4分の不妊鍼灸を得意とする鍼灸院 ゆうしん治療院

不妊症と子宮内フローラの関係|エビデンスと検査は必要か?

妊活中の患者さんから
「子宮内フローラって、本当に妊娠に関係するんですか?」
という相談が増えています。

結論から言うと ——

✅ 子宮内フローラは「妊娠率・着床率」に深く関係します。


🌸 子宮内フローラとは?

腸内フローラ、膣内フローラと同じように
子宮内にも細菌のバランスが存在すると分かっています。

その中でも特に重要なのが

乳酸菌(Lactobacillus:ラクトバチルス)

ラクトバチルスは

  • 子宮内の pHバランス を整える
  • 炎症を抑える
  • 受精卵が着床しやすい環境 を作る

という、妊娠に直接関わる役割をしています。


🧬 エビデンス(研究根拠)

① ラクトバチルスが多い子宮は 妊娠率・着床率が高い

Moreno et al., American Journal of Obstetrics & Gynecology, 2016
ラクトバチルス優位の子宮内フローラを持つ女性は、
着床率・妊娠率・出産率がすべて有意に高かった と報告。


② フローラの乱れ(ディスバイオーシス)は 慢性子宮内膜炎 を引き起こしやすい

Cicinelli et al., Reproductive BioMedicine Online, 2018

慢性炎症は、

  • 着床不全
  • 流産反復
    のリスクと関連。

③ 体外受精(IVF)でもフローラが重要

Koedooder et al., Human Reproduction, 2019

子宮内フローラ検査で
ラクトバチルスが少ない女性は、IVF成功率が低下 することが確認。


🔍 実際に検査は必要?

✅ 以下に当てはまる方は 検査をおすすめ

  • 何度も移植しても 着床しない
  • 流産が続く
  • 子宮内膜が 厚くなりにくい
  • 生理痛や不正出血が強い
  • 内膜症・子宮筋腫の既往がある

❗️逆に、検査が必須ではないケース

  • 妊娠が問題なく成立している場合
  • 自然周期で排卵が順調
  • 生理痛・炎症の症状が小さい場合

検査は 「必要な人だけ」が良い というのが最新の考えです。


🌿 東洋医学・鍼灸でできること

子宮内フローラは 血流と自律神経 に強く影響されます。

鍼灸の作用子宮内環境への影響
骨盤内血流の改善乳酸菌が生きやすい環境を作る
自律神経の調整子宮内膜の代謝アップ
内臓筋バランスの調整子宮・卵巣が「動ける」状態に
腸の機能改善腸から子宮への炎症性物質を減らす

「細菌バランスを育てる土壌づくり」をするのが鍼灸の強み。


🍽 食事でできる内膜フローラケア

食事のポイント具体例
発酵食品納豆・味噌・ヨーグルト
食物繊維玄米・海藻・オートミール
抗炎症食品生姜・青魚・オリーブオイル
避けると良いもの過剰な砂糖・小麦・揚げ物・乳製品多量

腸の炎症 = 子宮内炎症に波及 するため、腸ケアが直結します。


まとめ

内容結論
子宮内フローラは妊娠に関係する?✅ 直接影響する
重要な細菌は?✅ ラクトバチルス(乳酸菌)
誰が検査すべき?✅ 着床不全・流産反復の方
改善できる?✅ 生活習慣・食事・鍼灸で改善可能
一覧
Other Button
Page TOP