埼玉県上尾駅から徒歩4分の不妊鍼灸を得意とする鍼灸院 上尾ゆうしん鍼灸院

【福さん式 完全保存版】排卵日はわかる?おりもの・排卵検査薬・超音波・基礎体温から妊娠しやすいタイミングまで徹底解説

「福さん式をやっているけれど、これで本当に排卵日がわかるの?」

「おりものが伸びたら今日が排卵日?」

「排卵検査薬が陽性になったら、いつタイミングを取ればいい?」

「病院では卵胞が20mmと言われたけれど、福さん式と結果が合わない……」

妊活をしていると、このような疑問が出てくると思います。

当院でも長年、妊活中の患者さんから「福さん式」について多くのご相談をいただいてきました。

最初に結論をお伝えします。

福さん式だけで排卵日を正確に断定することはできません。

しかし、

自分のおりものや子宮口の変化を毎日観察し、「妊娠しやすい期間に入ってきたこと」を知るためのセルフチェックとしては参考になる方法です。

そして本当に大切なのは、

福さん式だけに頼らず、おりもの・排卵検査薬・病院での超音波検査・月経周期などを組み合わせること。

さらにもう一つ。

排卵日を1日だけ当てようとするより、妊娠しやすい期間を広く捉えてタイミングを取ることが重要です。

今回は「福さん式完全版」として、福さん式のやり方から医学的に分かっていること、妊娠しやすいタイミングまで詳しく解説します。


福さん式とは?

福さん式とは、元助産師の「福さん」が紹介したとされる妊活のセルフチェック方法です。

主に、

・おりもの(頸管粘液)の状態
・子宮口の位置
・子宮口の硬さ
・子宮口の開き具合

などを自分で確認します。

排卵が近づくと女性の身体ではホルモンの変化が起こります。

その影響で頸管粘液や子宮頸部にも変化が現れるため、それを自分で観察しようという考え方です。

ただし、ここは非常に重要です。

「福さん式」という方法自体が医学的な排卵診断法として確立されているわけではありません。

そのため、

「福さん式で排卵日が100%わかる」

と考えるのはおすすめしません。

一方で、福さん式の中でも特に「頸管粘液(おりもの)の観察」については、妊娠しやすい期間を推測する方法として医学的な研究があります。

つまり、

福さん式のすべてに同じレベルのエビデンスがあるわけではない

ということを最初に理解しておきましょう。


福さん式① おりものを見る

福さん式で、当院が特に注目しているのがおりものです。

排卵が近づきエストロゲンの影響が強くなると、頸管粘液は一般的に、

・量が増える
・透明感が出る
・水分が増える
・よく伸びる
・滑りやすくなる

といった変化がみられることがあります。

よく「卵白のようなおりもの」と表現されます。

この変化は単なる経験則ではありません。

頸管粘液は女性ホルモンの影響を受けて変化し、排卵が近づくにつれて精子が子宮頸管を通過しやすい環境になります。

米国生殖医学会(ASRM)も、頸管粘液の状態は排卵時期を推測するための安価で利用しやすい指標であり、透明で滑りやすい粘液がみられる時期に妊娠確率が高くなることを紹介しています。

さらに、頸管粘液は排卵前5~6日間に増加し、排卵の2~3日前付近でピークになる傾向が報告されています。

つまり、おりものは、

「排卵したことを確認する」というより、「排卵が近づいていることを知らせてくれるサイン」

として利用するのがポイントです。


福さん式② 子宮口の高さを見る

福さん式では子宮口の位置も確認します。

一般的には排卵期になると、

高くなる・柔らかくなる・開き気味になる

と説明されることがあります。

一方、排卵期以外では、

低い・硬い・閉じている

と感じることがあります。

ただし、子宮口の高さにはかなり個人差があります。

子宮の前屈・後屈、出産経験、姿勢などでも触れ方は変わります。

そのため、

「今日は高いから明日排卵」

と単独で判断することはおすすめできません。

子宮口については、

絶対的な位置を見るより、自分の普段の状態からどう変化したか

を見る方がよいでしょう。


福さん式③ 子宮口の硬さ・開き具合を見る

排卵期には子宮頸部が柔らかくなったり、子宮口がやや開いているように感じたりすることがあります。

ただし、この感覚は慣れが必要です。

最初から、

「これが排卵期の柔らかさだ」

と判断するのは難しいと思います。

何周期か観察して、

「月経後はこの感じ」

「おりものが増えてくると、この感じ」

「排卵検査薬が陽性になる頃は、この感じ」

というように、自分自身のパターンを覚えていくことがポイントです。


福さん式最大のメリットは「毎日観察できること」

病院の超音波検査は非常に重要です。

しかし毎日病院へ行くことは現実的ではありません。

例えば、

月曜日:卵胞18mm

木曜日:次回診察

だったとします。

この3日間にも身体は変化しています。

そこで、

月曜日:おりもの少ない・排卵検査薬陰性

火曜日:おりものが増える

水曜日:透明でよく伸びる+排卵検査薬陽性

という変化があれば、

「排卵が近づいてきた可能性がある」

と考える材料になります。

病院の検査と検査の間を、自分の身体のサインで補えること。

これが福さん式の大きなメリットだと当院では考えています。


排卵検査薬と福さん式、どちらが正確?

排卵検査薬は尿中のLH(黄体形成ホルモン)の上昇を調べています。

排卵前にはLHが急激に上昇する「LHサージ」が起こります。

そのため、

排卵検査薬陽性=排卵が近づいている

と考えることができます。

ただし、

陽性=その瞬間に排卵

ではありません。

米国生殖医学会では、尿中LHサージが検出された後、排卵はその後2日以内のどこかで起こり得るとしています。

また、PCOSなどではLHが高めになることがあり、判断が難しいケースもあります。

ですから、

排卵検査薬+おりもの

のように組み合わせて考えると、より状況を把握しやすくなります。


排卵検査薬には妊娠率を高めるエビデンスもある

2023年のCochraneレビューでは、7つのランダム化比較試験、合計2,464人の女性・カップルについて検討されています。

その結果、

尿中LH検査を利用してタイミングを取ることは、排卵予測を行わない場合と比較して妊娠率や出生率を改善する可能性が高い

と評価されています。

対象は主に40歳未満で、妊娠を希望してから12か月未満の女性です。

つまり、

「排卵検査薬なんて意味がない」

というわけでも、

「排卵検査薬だけ見ていれば完璧」

というわけでもありません。

上手に利用することが大切です。


病院の超音波検査は非常に重要

病院では超音波によって、

・卵胞の大きさ
・卵胞の成長
・子宮内膜
・排卵前後の卵巣の状態

などを確認できます。

これは福さん式とは大きく違うところです。

福さん式は身体の変化を間接的に観察する方法。

一方、超音波検査は卵巣・卵胞などを実際に画像で確認します。

当然、医学的な評価としてはこちらが重要です。

ただし、

「卵胞20mm=今日必ず排卵」

という意味ではありません。

排卵する卵胞径には個人差がありますし、超音波検査もあくまで診察した瞬間の状態です。

そのため、

超音波+排卵検査薬+おりもの

というように組み合わせる意味が出てきます。


基礎体温はどう使えばいい?

基礎体温も妊活では有名です。

排卵後はプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で体温が上昇するため、

低温期

排卵

高温期

という二相性がみられることがあります。

ただし、基礎体温はどちらかというと、

「これから排卵する日を当てる」より、「排卵した可能性を後から確認する」

ことに向いています。

また、

・睡眠時間
・測定時間
・飲酒
・体調
・夜中に起きた

などでも変動します。

毎朝測ることが大きなストレスになる場合は、無理に続ける必要があるか主治医と相談してみてもよいでしょう。


【重要】妊娠しやすいのは排卵日だけではありません

ここが今回の記事で最もお伝えしたいポイントです。

妊活では「排卵日を当てること」そのものが目的ではありません。

妊娠につながるタイミングを逃さないことが目的です。

医学的には、妊娠可能性のある期間(fertile window)は、

排卵日までの約6日間

とされています。

そして妊娠しやすさが高くなるのは、排卵当日だけではなく排卵前です。

研究では排卵前2日以内の性交で妊娠しやすく、特に排卵前日付近で高くなることが示されています。

つまり、

「排卵してからタイミングを取る」のではなく、排卵する前から精子が待っている状態をつくる

ことが重要なのです。


「排卵日を1回だけ狙う」より回数も大切

ここは日本人にとって非常に興味深い研究があります。

2020年、23~34歳の妊娠を希望する日本人女性80名を対象とした前向き研究が報告されています。

研究では、

・年齢
・AMH
・BMI
・性交頻度

などと自然妊娠との関係を調査しました。

24週間の追跡期間中に80人中35人(44%)が自然妊娠しました。

そして、

性交頻度が高いほど妊娠する確率が高い

という関連が認められました。

一方、この若い年齢層の研究対象では、年齢・AMH・BMIと24週間以内の妊娠との有意な関連は認められませんでした。

ただし、これは、

「年齢やAMHは妊娠に関係ない」

という意味ではありません。

対象が23~34歳の80人という比較的小規模な研究だからです。

特に女性の年齢が妊孕性に大きく影響することは、多くの研究から分かっています。

この研究から私たちが参考にしたいのは、

排卵日を一生懸命予測していても、性交そのものが少なければ妊娠のチャンスを十分に活かせない可能性がある

という点です。


では、どのくらいタイミングを取ればいい?

米国生殖医学会(ASRM)は、

妊娠しやすい期間では1~2日おきに性交することで妊娠率を最大化しやすい

としています。

一方、週2~3回程度でもそれに近い結果が期待できるとされています。

ですから、

「排卵日のこの1回にすべてをかける」

必要はありません。

例えば、

おりものが増えてきた

排卵検査薬が濃くなってきた

福さん式でも変化してきた

という段階から、

無理のない範囲で1~2日おきにタイミングを取る

という考え方があります。

そうすれば、排卵予測が1日程度ずれてもカバーしやすくなります。


福さん式の本当の使い方は「排卵日を当てる」ことではない

ここまで読むと、福さん式の位置づけが見えてくると思います。

福さん式は、

「明日が排卵日です」と断定するための検査ではありません。

当院では、

「そろそろ妊娠しやすい期間に入ってきた」と気づくためのセルフチェック

として活用するのがよいと考えています。

例えば、

おりものが増える

透明で伸びるようになる

子宮口にもいつもとの違いを感じる

排卵検査薬が濃くなる

超音波でも卵胞が育っている

複数の情報が同じ方向を示してきたら、

「排卵が近い可能性が高くなってきた」

と判断します。


福さん式のやり方

行う場合は衛生面に十分注意してください。

① 手をきれいに洗う

石けんで十分に手を洗います。

爪も短くしておきましょう。

② 毎回なるべく同じ条件で確認する

姿勢によって子宮口の触れ方が変わるため、毎回なるべく同じ姿勢で観察します。

③ 子宮口を確認する

無理のない範囲で膣内に指を入れ、

・高さ
・硬さ
・開き具合

など、「昨日までの自分との違い」を確認します。

④ おりものを確認する

・量
・透明度
・伸び
・水分量
・滑りやすさ

などを確認します。

⑤ 記録する

スマートフォンやカレンダーに、

「透明・よく伸びる」

「排卵検査薬弱陽性」

「卵胞18mm」

などと記録しておくと、数周期後に自分自身のパターンが見えてくることがあります。


福さん式をやらない方がいい場合は?

無理に行う必要はありません。

・膣内に指を入れることに抵抗がある
・痛みがある
・出血がある
・感染症が疑われる
・医師から膣内への刺激を避けるよう指示されている

などの場合は行わず、必要に応じて婦人科へ相談してください。

また、福さん式で異常を診断することはできません。

排卵障害、卵管の通過性、子宮内膜症、男性不妊などについては医療機関での検査が必要です。


結局、何を信用すればいい?

非常にシンプルにまとめると、

超音波検査
→ 卵胞・子宮内膜などを医学的に確認

排卵検査薬
→ LHサージを確認

おりもの
→ 排卵前のエストロゲンによる頸管粘液の変化を観察

福さん式
→ おりものや子宮口など毎日の身体変化を観察

基礎体温
→ 排卵後を含め周期全体を振り返る

という違いがあります。

ですから、

「どれが一番正しい?」ではありません。

それぞれ見ているものが違います。


【福さん式完全版】当院が最も大切だと考えること

最後にすべてをまとめます。

妊活では、

① 排卵日を1日だけ当てようとしない

② おりものの変化を観察する

③ 福さん式は自分の変化を知る補助的な方法として使う

④ 排卵検査薬を利用する

⑤ 通院している場合は超音波検査など医療機関の情報を基本にする

⑥ 必要に応じて基礎体温も参考にする

そして、

⑦ 妊娠しやすい期間に複数回タイミングを取る

ことです。

福さん式、おりもの、排卵検査薬、超音波。

どれか一つを「絶対に正しい方法」にする必要はありません。

それぞれの情報を組み合わせながら、

「排卵日はいつ?」から「妊娠しやすい期間はいつ?」へ

考え方を変えてみてください。

そして何周期か観察すると、

「私はこのおりものになった後に排卵検査薬が陽性になる」

「このくらいの卵胞径になると福さん式でも変化が出てくる」

など、

自分自身の排卵パターン

が分かってくることがあります。

これこそが福さん式を活用する大きな意味だと当院では考えています。


上尾市で妊活・タイミング法・不妊鍼灸についてお悩みの方へ

上尾ゆうしん鍼灸院では、不妊治療専門クリニックへ通院されている方を含め、多くの妊活中の方にご来院いただいています。

病院での治療や検査結果を基本にしながら、

「福さん式の見方が分からない」

「おりものが変化しているけれど、いつタイミングを取ればいい?」

「排卵検査薬とエコーの結果が合わない」

「タイミングが本当に合っているのか不安」

などのご相談にも対応しています。

妊活では情報が増えれば増えるほど、不安になってしまうことがあります。

一つの情報だけに振り回されず、ご自身の身体の変化と医学的な検査を上手に組み合わせていきましょう。

一日でも早い妊娠、そして妊活・不妊治療からの卒業につながるようサポートしていきます。

参考文献・参考資料

・American Society for Reproductive Medicine(ASRM), Optimizing natural fertility: a committee opinion, Fertility and Sterility, 2022.

・Gibbons T, Reavey J, Georgiou EX, Becker CM. Timed intercourse for couples trying to conceive. Cochrane Database of Systematic Reviews, 2023.

・Konishi S, et al. Coital Frequency and the Probability of Pregnancy in Couples Trying to Conceive Their First Child: A Prospective Cohort Study in Japan. International Journal of Environmental Research and Public Health. 2020;17(14):4985.

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