埼玉県上尾駅から徒歩4分の不妊鍼灸を得意とする鍼灸院 上尾ゆうしん鍼灸院

【顕微授精を受ける方へ】精子は2〜3日ためた方が良い?それとも毎日出した方が良い?

顕微授精(ICSI)を予定しているご夫婦から、

「採卵の日に向けて精子は2〜3日ためた方がいいですか?」

「毎日射精すると精子が減ってしまいませんか?」

という質問をいただくことがあります。

実は近年の生殖医療では、

「精子の数」よりも「精子の質」

を重視する考え方が広がっています。

今回は顕微授精と精子の質について解説します。


顕微授精は精子の数が必要ない治療

自然妊娠や人工授精では、

  • 精子の数
  • 運動率
  • 精液量

が重要になります。

しかし顕微授精では、

培養士が良好な精子を選び、

卵子に直接注入します。

つまり、

極端な話をすると、

何千万匹もの精子は必要ありません。

必要なのは、

質の良い精子です。


精子は長くためると質が低下する可能性がある

精子は精巣で作られた後、

精巣上体という場所で保管されます。

しかし長期間とどまると、

活性酸素の影響を受けやすくなり、

  • DNA損傷
  • 運動率低下
  • 精子老化

が起こる可能性があります。

近年は、

精子のDNA損傷率(DFI)が

顕微授精の結果にも影響することが知られています。


顕微授精で重要なDNA断片化率

顕微授精では、

見た目が良い精子を選ぶことはできます。

しかし、

DNAの傷までは顕微鏡で確認できません。

そのため、

見た目は良くても

DNA損傷が多い精子が選ばれる可能性があります。

DNA断片化率が高いと、

  • 受精率低下
  • 胚盤胞到達率低下
  • 着床率低下
  • 流産率上昇

との関連が報告されています。


実は「短い禁欲期間」が注目されている

以前は、

「2〜3日ためる」

ことが一般的でした。

しかし最近では、

禁欲期間を短くした方が

DNA損傷率が改善する可能性が報告されています。

特に、

  • 精液所見が悪い
  • 40歳以上
  • 精索静脈瘤がある
  • 胚盤胞になりにくい

ケースでは、

毎日〜1日おきの射精が勧められることもあります。


採卵前の連続射精を指導する施設もある

最近では一部の生殖医療施設で、

採卵前に

  • 毎日射精
  • 1日おきの射精

を指導することがあります。

理由は、

古い精子をため込まず、

より新鮮な精子を採取するためです。

実際に、

禁欲期間を短くしたことで

  • 運動率改善
  • DNA損傷率改善

がみられた報告もあります。


「2〜3日禁欲」が間違いというわけではない

ここで大切なのは、

病院の指導を否定することではありません。

WHOでは精液検査の基準として

2〜7日の禁欲期間を採用しています。

そのため現在も多くの施設では

2〜3日禁欲を推奨しています。

ただし、

それは主に

精子数を確保するための考え方

です。

顕微授精では、

数より質が重要になるため、

最近は別の考え方も出てきています。


東洋医学から考える精子の質

顕微授精では、

卵子だけでなく精子の状態も非常に重要です。

東洋医学では、

生殖機能は「腎」の働きと深く関係すると考えます。

また、

  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 冷え
  • 過労
  • 自律神経の乱れ

は精子の質にも影響すると考えられています。

鍼灸治療では、

身体全体のバランスを整えながら、

妊娠しやすい身体づくりをサポートしていきます。


まとめ

顕微授精では、

大量の精子よりも

DNA損傷の少ない質の良い精子

が重要です。

そのため近年は、

「2〜3日ためる」よりも、

毎日〜1日おきに射精して新鮮な精子を保つ

という考え方が注目されています。

もちろん全ての方に当てはまるわけではありませんが、

特に

  • 胚盤胞になりにくい
  • 顕微授精を繰り返している
  • 男性年齢が高い
  • 精液所見に問題がある

という方は、

一度担当医と相談してみる価値があるかもしれません。

一覧
Other Button
Page TOP