アルコールを摂取することにより不妊症が・・・ 因果関係は?
妊活中に「アルコール摂取(カフェインも)なんてもってのほか」と思っている人が大半の意見だと思います。
アルコール摂取は、女性の妊娠させるチカラを抑制するのではないか?
アルコール摂取に関して、【女性の妊娠する力への影響】ははっきりとした因果関係はわかっていないのが現状です。
エビデンスとしては、飲酒は妊娠しやすさにそれほどの影響を及ぼさないとの研究報告もあれば、及ぼすとの報告もあります。
アメリカでアルコール摂取と治療成績を調べたデータがあります。
これによると、週に4単位以上のアルコールを摂取する女性は、4単位未満の女性に比べて、出産に至る確率が16%低い。
また、男女とも週に4単位以上のアルコールを摂取するカップルは、どちらも4単位未満しか飲まないカップルに比べて、出産に至る確率は21%低く、受精率が48%も低い。
結果としては、アルコール摂取は体外受精の治療成績に対してマイナスでした。
※アルコール1単位は、ビールで中瓶1本、日本酒で1合、ワインで3分の1本、ウィスキーの水割りでシングルであれば1杯、焼酎お湯割りで0.6合が目安。
アルコールは適量を楽しむことが妊娠への秘訣の場合も
上記でアルコール摂取は週4単位以上だと妊娠率に影響を与えるというデータですが、
少量のアルコール摂取なら問題ないかもしれません。
問題は、毎日または多量に摂取しているとアルコール成分が体に蓄積、悪影響を与えます。
しかし、少量なら排泄できますし、ストレス軽減につながります。
適量なら問題ないかもしれません。
当院の患者さんで、妊活の為にアルコール摂取を止めていましたが、アルコールを飲み始めて妊娠に至っているケースがあります。
ケース①
体外受精を5回以上していましたが、結果が出なくストレスが溜まり、一カ月間妊活お休みしアルコールを飲みまくったそうです。
結果として、その一カ月で自然妊娠し、無事出産。
ケース②
ケース②に関しては口コミを頂いています。
下記参照してください。
上記二つのケースが共通することはストレス軽減できたこと。
気をつけて欲しい事は、アルコール過多は妊娠しても胎児に対しての影響があります。
あくまでも適量でしたら【妊娠しやすさ】が増すかもしれません。
目安としては、飲酒は週に1、2回程度、アルコール1単位です。