
~手首の脈から妊娠しやすい身体を読み解く東洋医学~
不妊治療というと、
- AMH
- 卵胞の大きさ
- ホルモン値
- 子宮内膜の厚さ
などを確認するイメージがあるかもしれません。
これらは妊娠にとても重要な指標です。
一方で東洋医学では、
「なぜその身体の状態になっているのか」
「妊娠しやすい身体環境が整っているのか」
という視点から身体全体を診ていきます。
その代表的な診察法が「脈診(みゃくしん)」です。
脈診とは?
脈診とは、手首の脈に指を当てて身体の状態を確認する東洋医学独自の診察法です。
脈拍数を測るだけではありません。
東洋医学では、
- 脈の強さ
- 脈の深さ
- 脈の速さ
- 脈の張り
- 脈の滑らかさ
などを総合的に判断します。
熟練した鍼灸師は脈から身体のバランスを読み取り、治療方針を決定します。
東洋医学では何をみているの?
東洋医学では身体を
- 気(エネルギー)
- 血(栄養や血液)
- 水(体液)
の3つが巡ることで健康が保たれていると考えます。
脈診では、
気が不足していないか
疲れやすい
朝起きられない
やる気が出ない
このような状態では気が不足している場合があります。
血が不足していないか
東洋医学でいう「血」は単なる血液ではありません。
身体を栄養する働き全般を指します。
- 月経量が少ない
- 顔色が悪い
- めまいがある
- 爪が割れやすい
などの方は血が不足している場合があります。
血流が滞っていないか
東洋医学では「瘀血(おけつ)」と呼ばれます。
- 生理痛が強い
- 肩こりがひどい
- 冷えがある
などの方にみられることがあります。
自律神経の状態
ストレスが強い方では、
脈が張っていたり、緊張したような状態で現れることがあります。
実際に不妊治療中の方は、
仕事
治療への不安
採卵や移植へのプレッシャー
などで自律神経が乱れていることも少なくありません。
不妊治療で脈診が重要な理由
現代医学では、
卵巣や子宮の状態を詳しく確認できます。
しかし、
「なぜ血流が悪いのか」
「なぜ身体が冷えているのか」
「なぜ疲れやすいのか」
までは分からないことがあります。
そこで東洋医学では脈診を行い、
身体全体の状態を把握します。
例えば、
血が不足しているタイプ
→ 子宮内膜を育てる力が弱い
気が不足しているタイプ
→ 採卵や移植後に疲労しやすい
血流が滞っているタイプ
→ 骨盤内の循環改善が必要
ストレスが強いタイプ
→ 自律神経を整える治療が必要
というように、
同じ「不妊症」という診断でも施術内容は全く異なります。
脈だけではなく腹診・舌診も組み合わせる
当院では脈診だけで判断することはありません。
- 脈診
- 腹診
- 舌診
を組み合わせて総合的に身体を評価します。
手首の脈、お腹の状態、舌の状態。
この3つを確認することで、
検査データだけでは見えない身体のサインを読み取ることができます。
当院の考え
不妊治療において大切なのは、
卵巣だけを診ることではありません。
身体全体の状態を整え、
妊娠しやすい環境をつくることが重要です。
当院では脈診・腹診・舌診を通して、一人ひとり異なる体質を見極めながら施術を行っています。
「検査では大きな異常がない」
「なかなか結果につながらない」
「身体を根本から整えたい」
そんな方はぜひご相談ください。
まとめ
脈診は単なる脈拍測定ではありません。
東洋医学では手首の脈から、
- 気
- 血
- 水
- 血流
- 自律神経
など身体全体の状態を読み取ります。
不妊治療では卵巣や子宮だけでなく、身体全体のバランスを整えることも大切です。
脈診は、そのための大切な情報源のひとつなのです。