
歯周病と妊娠について 歯周病持ちは妊娠を遅らせることが示唆されている
歯周病は早産や低体重出生児のリスクを上昇させることが知られていますが、妊娠に対してもマイナス面が示唆されています。
アメリカ在住の女性2,764名を対象とした研究(PRESTO研究)から。
2015年3月から2020年6月まで、歯周炎と1年間または妊娠に至るまでの有無を調査。
結果は、
①歯周炎と診断されたことがある女性は診断されたことのない女性に比べて妊娠率が11%低い
②歯周炎の治療を受けていない女性は受けた女性に比べて妊娠率が21%低い
③永久歯が自然に抜けたことがある女性はない女性に比べて妊娠率が29%低い
上記の事で歯周病持ちは妊娠を遅らせると結果に至りました。
妊活中は歯のメンテナンスも
歯周病学会によると、30歳以上の成人の約80%がかかっているとされているとされています。
歯周病は痛みなどの自覚症状がなく、気づきにくい症状です。
歯周病菌は妊娠、出産の領域でも早産や低出生体重児のリスクをも高めることが知られています。
今後歯周病検査は不妊治療において必要な検査になってくるかもしれません。