埼玉県上尾駅から徒歩4分の不妊鍼灸を得意とする鍼灸院 ゆうしん治療院

🧬不妊症に必要なビタミン類と、その働き

【はじめに】

妊娠しやすい身体づくりには、ホルモンバランス・血流・自律神経だけでなく、
「栄養バランス」も非常に重要です。

特にビタミン類は卵子・精子の質を守る“細胞レベルのサポーター”
今回は、不妊症の改善や妊活において欠かせない主要なビタミンを、科学的根拠とともに紹介します。


【1】ビタミンE ―「妊娠ビタミン」と呼ばれる理由

ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、
卵巣や精巣で発生する活性酸素(細胞を老化させる物質)を除去してくれます。

🔹主な働き

  • 卵子・精子の老化を防ぐ
  • 血流を改善し、子宮や卵巣の酸素供給を高める
  • ホルモンバランスを整える

🔹多く含まれる食材

アーモンド、アボカド、かぼちゃ、ひまわり油、ナッツ類

🧠豆知識
「トコフェロール(tocopherol)」という語源は、ギリシャ語で「出産をもたらす」という意味から来ています。


【2】ビタミンD ― 妊娠率と関係する「ホルモンビタミン」

近年の研究では、ビタミンD不足が不妊リスクを高める ことが明らかになっています。

🔹主な働き

  • 女性では卵巣機能や子宮内膜の受精卵受け入れ能力を高める
  • 男性ではテストステロン(男性ホルモン)や精子の運動性を向上
  • 免疫調整作用により着床率を上げる

🔹多く含まれる食材

鮭、イワシ、卵黄、きのこ類
(また、日光を浴びることで体内でも合成されます☀️)

📊参考研究
2020年の米国生殖医学会誌(Fertility and Sterility)では、
「ビタミンD濃度が高い女性ほど体外受精の妊娠成功率が高い」と報告されています。


【3】ビタミンC ― ホルモン分泌と血流を支える

ビタミンCは抗酸化ビタミンとして知られていますが、
実は黄体ホルモン(プロゲステロン)や副腎ホルモンの合成にも関与しています。

🔹主な働き

  • 卵巣の血流を改善し、ホルモン分泌をサポート
  • 精子DNAの酸化ダメージを防ぐ
  • 免疫機能を整える

🔹多く含まれる食材

赤パプリカ、ブロッコリー、キウイ、いちご、柑橘類

🧡ビタミンEと一緒に摂ると抗酸化力が相乗的にアップします。


【4】ビタミンB群 ― エネルギーとホルモンの基礎

ビタミンB群は、代謝・ホルモン・神経伝達など“身体の基本機能”を支える縁の下の力持ちです。

🔹特に重要なB群

ビタミン主な働き多く含む食材
B6黄体ホルモン(プロゲステロン)を安定させるまぐろ、鶏むね肉、バナナ
B12赤血球の生成を促し、着床環境を整えるあさり、レバー、魚介類
葉酸(B9)胎児の神経管形成に不可欠。妊娠初期の流産リスク低減ほうれん草、枝豆、納豆

📚厚生労働省推奨
妊活・妊娠中の女性には1日400μgの葉酸摂取が推奨されています。


【5】鍼灸治療とビタミンの“相乗効果”

鍼灸は、体の巡り(血流・気・ホルモン)のバランスを整える ことで、
ビタミンや栄養素がよりスムーズに細胞へ届くようサポートします。

🔹鍼灸がビタミン吸収・利用を助ける仕組み

  • 自律神経を整え、胃腸の働きを改善 → 栄養吸収力UP
  • 血流促進 → 栄養・酸素を卵巣や子宮へ届ける
  • ストレス緩和 → ホルモンバランスの乱れを抑制

つまり、「ビタミンを摂るだけでなく、それを生かせる体づくり」を支えるのが鍼灸の役割です。


【6】まとめ

不妊症対策に欠かせないビタミンは、

  • ビタミンE・D・C・B群(特に葉酸)

これらをバランスよく摂ることで、卵子や精子の質、ホルモンバランス、子宮環境の改善が期待できます。
そして、鍼灸で血流・自律神経・ホルモンを整えることで、これらの栄養素がより効果的に働きます。

🌿「食事+鍼灸」のダブルケアで、妊娠しやすい身体づくりを始めましょう。


🔍参考文献

  • Fertility and Sterility, 2020: “Vitamin D levels and IVF outcomes.”
  • Journal of Nutrition, 2019: “Antioxidant vitamins and fertility in women and men.”
  • 日本不妊学会誌, 2022:「妊娠率におけるビタミン補給と酸化ストレスの関係」
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