埼玉県上尾駅から徒歩4分の不妊鍼灸を得意とする鍼灸院 ゆうしん治療院

精液検査が正常でも安心できない?|“精子の質”を左右する精巣温度とは

「精液検査では問題なしと言われたのに、なかなか妊娠につながらない…」

近年、その背景のひとつとして注目されているのが、“精子DNA断片化(SDF)”です。

これは、精子のDNAが損傷している状態を指し、通常の精液検査(精子数・運動率・奇形率など)では分からない“精子の質”の問題です。

今回紹介する記事では、これから暑くなる季節に特に注意したい「精巣の温度」と精子の質の関係について解説されていました。


長時間のデスクワークが“精子の質”に影響?

研究では、デスクワーク時間が長い男性ほど、精子DNA断片化率が高くなる傾向があることが報告されています。

興味深いのは、

  • 精子数
  • 運動率
  • 一般的な精液検査結果

には大きな差がなかった一方で、“DNAの質”に差が出ていた点です。

つまり、

「精液検査は正常」

「妊娠しやすい精子」

とは限らない可能性があるということです。


なぜ精巣の温度が重要なのか?

男性の精巣は、体温より1〜2℃低い「32〜35℃」程度が適温とされています。

そのため、陰嚢(いんのう)は身体の外側にあり、熱がこもらない構造になっています。

しかし、

  • 長時間座りっぱなし
  • サウナ
  • ピッタリした下着
  • ノートPCを膝の上で使用
  • 肥満
  • 夏場の高温環境

などによって精巣温度が上がると、精子形成に悪影響を及ぼす可能性があるとされています。


サウナや下着も影響する?

記事では、さまざまな研究も紹介されていました。

ゆったりした下着の男性は精子濃度が高い

ハーバード大学の研究では、トランクスなどゆったりした下着を履く男性の方が、精子濃度が高かったと報告されています。

サウナで精子濃度・運動率が低下

週2回の高温サウナを3か月継続した男性では、

  • 精子濃度低下
  • 運動率低下

が確認されたとのこと。

ノートPCを膝上で使うだけでも温度上昇

膝の上でノートPCを使用すると、わずか11分程度で精巣温度が上昇したという研究も紹介されています。


精子は“今日の生活”の影響を2〜3か月後に受ける

精子は約74日かけて作られると言われています。

つまり、

  • 睡眠
  • 食事
  • ストレス
  • 運動
  • 温熱環境

など、現在の生活習慣の影響が数か月後の精子の状態に反映されます。

「採卵前だけ頑張る」
「移植前だけ気をつける」

ではなく、日頃からの積み重ねが大切なのです。


東洋医学・鍼灸治療でできること

東洋医学では、不妊症を単に“生殖器の問題”だけで考えません。

  • 自律神経の乱れ
  • 血流低下
  • 冷え
  • 睡眠の質
  • ストレス
  • 胃腸機能
  • ホルモンバランス

など、身体全体の状態を整えることで、妊娠しやすい環境づくりを目指します。

特に男性不妊では、

  • 骨盤内・陰部周囲の血流改善
  • 自律神経の安定
  • 睡眠の質向上
  • ストレス軽減
  • 冷えや熱のアンバランス改善

などを目的として鍼灸治療を行うことで、身体が本来持つ機能を引き出していきます。

また、不妊治療は女性だけが頑張るものではありません。

近年は「男性側の精子の質」が妊娠率や流産率に大きく関わることが分かってきています。

これから暑くなる季節。
まずは、

  • 長時間座りっぱなしを避ける
  • 適度に立ち上がる
  • 熱をため込みすぎない
  • 睡眠を整える

など、できることから始めてみるのも大切かもしれません。


【参考記事】
「妊娠しやすいカラダづくり VOL.1194 精液検査では見えない落とし穴 ─ これからの季節、精巣の温度管理が精子の質を左右する」

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