AMH検査の流れ
一昔前はどの先生も重要視していたデ検査です。
新しい検査がでるとどの先生方もこぞってそれに注目し、職場によっては研究・学会発表します。
わたくしは病院で他の医療職をやっていましたが、新しい薬剤、または医療現場で使う製品などがでるとみなさん飛びついて我先にと学会発表します。
このAMHも検査が出来たとき、10年前は重要視していた先生が多かったです。
しかし、AMHはどのくらい卵子が残っているかの指標で妊娠率を表すものではありません。
卵子が多くても卵子の質が悪ければ結果が出ません。
AMH値が低くても卵子の質が良ければいいのです。
このホルモン値を重要視しすぎる方がいます。
今回はAMHの意味と検査の目的を理解して頂きます。
AMHの意味
AMHは、卵巣内で発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、卵巣内に残っている原始卵胞の数を表します。
このホルモンの値が多い少ないで発育卵胞の数を判断します。
AMH検査は、不妊原因を探るためではなく、体外受精を行うときの卵巣刺激法や、不妊治療のステップアップのスピードを決定するために実施するのが一般的です。
また、AMH値が年齢の割に高いということは、年齢の割に卵巣内に多くの卵子が残っている。
そしてその逆も言えます。
あくまでもAMHは卵子の数と卵巣年齢が若いという見方をするべきであって、卵巣が未熟(妊娠できない)であるということではありません。
AMHは胎児の頃からの卵子が卵巣に備わっており年齢とともに減っていきます。
その減り方のスピードには個人差があります。
気を付けなくてはいけないのは、AMH値には基準値はありますが正常値はありません。
妊娠できるかどうかは卵子の質で決まります。
妊娠をAMH値で予測することは出来ませんが、卵巣内に多くの卵子が残っているほうが有利であると言えると思います。
まとめ
AMHはあくまでも卵が残っている数であり、妊娠を左右するものではない。
妊娠を左右するものは卵子の質です。
AMHが低くても焦る必要はありません。
身体を整えれば自ずと卵子の質もよくなり妊娠は可能です。