
不妊の原因になる子宮筋腫は小さくできる?
不妊治療を受けている方の中で、
「子宮筋腫があります」と言われたことがある方は少なくありません。
そして多くの方が、
- 筋腫があると妊娠できないの?
- 手術しないとダメ?
- 小さくする方法はないの?
と不安を感じています。
今回は、子宮筋腫と不妊の関係、
そして鍼灸治療がどこまで関われるのかについて、分かりやすく解説します。
そもそも子宮筋腫とは?
子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、
30代以降の女性の3〜4人に1人が持っているとも言われています。
場所によって大きく3つに分かれます。
- 粘膜下筋腫(子宮内膜の近く)
- 筋層内筋腫(子宮の壁の中)
- 漿膜下筋腫(子宮の外側)
特に粘膜下筋腫や大きな筋層内筋腫は、
- 着床しにくくなる
- 流産リスクが上がる
など、妊娠に影響を与えることがあります。
一方で、
場所や大きさによっては妊娠にほとんど影響しない筋腫も多いのが現実です。
子宮筋腫は自然に小さくなることはある?
結論から言うと、
👉 基本的に筋腫が自然に消えることはほとんどありません。
👉 ただし、成長スピードを抑えたり、サイズが小さくなるケースもあります。
子宮筋腫はエストロゲン(女性ホルモン)の影響を受けて大きくなります。
そのため、
- ホルモンバランスが乱れている
- 血流が悪く、子宮の環境が悪い
こうした状態が続くと、
筋腫が大きくなりやすい傾向があります。
逆に言えば、
体の状態を整えることで、筋腫が大きくなりにくい環境を作ることは可能と考えられます。
鍼灸で筋腫を「治す」ことはできるのか?
ここは正直にお伝えします。
👉 鍼灸で子宮筋腫を完全に消す、治すと断言できるエビデンスはありません。
ただし、当院で妊活目的で鍼灸治療を継続されている方の中には、
- 定期検査で筋腫のサイズが小さくなっていた
- 以前よりも縮小していると医師から言われた
という方が実際に数名いらっしゃいます。
もちろん、すべての方で同じ結果が出るわけではなく、
筋腫の場所・大きさ・体質・ホルモン状態などによって経過は大きく異なります。
そのため、
鍼灸で筋腫が必ず小さくなる
鍼灸で筋腫が治る
ということは決して言えません。
ただし、
体の状態が整うことで、結果として筋腫のサイズに変化が出る可能性がある
というケースがある、というのが実際の臨床で感じていることです。
鍼灸治療が期待できる3つのポイント
① 骨盤内の血流改善
鍼灸によって
- 子宮
- 卵巣
- 骨盤周囲の筋肉
の血流が改善すると、
子宮の環境そのものが良くなります。
血流が良い状態は、
- 子宮内膜の状態改善
- 着床しやすい環境づくり
にもつながります。
② 自律神経の調整とホルモン環境の安定
慢性的なストレスや緊張が続くと、
- 自律神経が乱れる
- ホルモン分泌が不安定になる
といった状態になりやすくなります。
鍼灸は、
- 副交感神経を高め
- 体を回復モードに導く
働きがあり、
ホルモン環境が安定しやすい体づくりをサポートします。
これは筋腫の増大を抑える意味でも重要です。
③ 筋腫があっても妊娠しやすい体づくり
筋腫があっても妊娠・出産される方はたくさんいます。
重要なのは、
- 子宮内膜がしっかり育つ
- 排卵が安定している
- 全身の血流と代謝が良い
という「妊娠しやすい体の土台」です。
鍼灸は、
筋腫そのものよりも体全体の妊娠力を底上げするサポートとして非常に相性が良い治療です。
手術が必要なケースと、体を整える選択肢
もちろん、
- 粘膜下筋腫
- 大きく変形を起こしている筋腫
などでは、医師から手術を勧められるケースもあります。
その場合も、
👉 手術前後の体調管理
👉 術後の妊娠しやすい体づくり
として、鍼灸治療を併用する方は少なくありません。
「手術か、体質改善か」ではなく、
両方を組み合わせて妊娠を目指す選択肢もあるということです。
まとめ:筋腫があってもできることはたくさんある
- 子宮筋腫は不妊の原因になることもあるが、全てが妊娠を妨げるわけではない
- 鍼灸で筋腫を治すことはできないが、小さくなる可能性があるケースもある
- 血流・自律神経・ホルモン環境を整えることで妊活をサポートできる
- 医療と体質改善を併用することが大切
筋腫があると聞くと不安になりますが、
「できることはまだたくさんある」ということを、ぜひ知っておいてほしいと思います。