
体外受精(IVF)は不妊治療の中でも妊娠率の高い治療法ですが、
- 胚のグレードは良いのに着床しない
- 何度移植しても妊娠しない
という悩みを抱える方も少なくありません。
最近では、胚の質だけでなく「体の状態」も着床率に影響する可能性が指摘されています。
今回は研究でも注目されている
体外受精の着床率に関係する体の条件について解説します。
① 子宮の血流
着床には子宮内膜への十分な血流が重要です。
研究では
- 子宮血流が良いほど
- 着床率が高い
可能性が示されています。
血流が悪い場合
- 子宮内膜が薄くなる
- 胚が着床しにくくなる
と考えられています。
血流が低下しやすい人の特徴
- 冷え性
- 運動不足
- 長時間座る生活
- ストレス
② 子宮内膜の厚さ
着床には子宮内膜の厚さも重要です。
一般的に
7〜8mm以上
あることが望ましいと言われています。
内膜が薄い場合
- 血流不足
- ホルモンバランス
- 子宮内膜炎
などが関係していることがあります。
③ 自律神経のバランス
体外受精では精神的ストレスを感じる方が多くいます。
ストレスが強いと
- 交感神経優位
- 血流低下
- ホルモンバランスの乱れ
が起こる可能性があります。
実際に研究でも
ストレスと体外受精成績の関連が示唆されています。
④ 睡眠
睡眠はホルモン分泌に大きく関係しています。
特に重要なのが
メラトニン
というホルモンです。
メラトニンには
- 抗酸化作用
- 卵子の保護
があると考えられています。
睡眠不足は
- 卵子の質
- 着床環境
に影響する可能性があります。
⑤ 慢性的な炎症
最近注目されているのが
慢性子宮内膜炎
です。
慢性炎症があると
- 着床障害
- 流産率上昇
と関係する可能性があります。
着床しやすい体の共通点
臨床的に見ても、妊娠しやすい方には次の特徴があります。
- 手足が温かい
- 睡眠が安定している
- ストレスが少ない
- 消化機能が良い
- 月経周期が安定している
つまり
体全体のコンディションが整っていること
が大切です。
鍼灸が注目されている理由
海外では、体外受精と鍼灸を併用する研究も増えています。
報告では
- 子宮血流の改善
- 自律神経の調整
- ストレス軽減
などの作用が示唆されています。
また移植前後に鍼灸を行うことで
妊娠率が向上したという研究も報告されています。
※研究結果にはばらつきがあります。
当院での不妊ケア
当院では
- 自律神経の調整
- 血流改善
- 体の緊張を緩める
ことを目的に施術を行っています。
特に
- 採卵前
- 移植周期
- 着床期
などのタイミングで体を整えることを大切にしています。
まとめ
体外受精では
胚の質だけでなく体の状態
も重要と言われています。
着床率を高めるためには
- 血流
- 睡眠
- 自律神経
- 炎症
などを整えることが大切です。
妊活で悩んでいる方は、
体の状態を整えるという視点もぜひ考えてみてください。