
不妊治療を始めると、検査で「ホルモン値の結果」を説明されることが多いですよね。
AMH、FSH、E2、LH、プロラクチン…といった言葉が並び、
「結局どれが良くて、どうすれば改善できるの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、それぞれのホルモンが果たす役割と、
ホルモンバランスを整えるための東洋医学的アプローチを分かりやすく解説します。
🧠【見出し1】ホルモン値を知ることの意味
ホルモンは、排卵・卵子の成長・子宮の準備などをコントロールする“身体の司令塔”です。
ひとつでもバランスが崩れると、排卵障害・卵の質の低下・高温期の乱れなどが起こり、妊娠に影響します。
🌿【見出し2】主要ホルモンの基礎知識と見方
① AMH(抗ミュラー管ホルモン)
意味: 卵巣内にどのくらい卵子の“在庫”があるかを示すホルモン。
目安: 年齢により低下。
30代後半で1.0 ng/mLを下回ると「卵巣予備能の低下」が疑われることも。
東洋医学的に:
「腎(じん)」の力が弱ると、生殖力が低下します。
→ 腎を補う食材(黒豆・山芋・クルミ)や、腎兪・関元の灸でサポート。
② FSH(卵胞刺激ホルモン)
意味: 卵巣に「卵を育てなさい」と指令を出すホルモン。
目安: 高すぎると卵巣の反応が悪くなっている可能性。
(月経3日目で10mIU/mL以上は注意)
東洋医学的に:
FSHが高い=体のエネルギー不足(気血両虚)。
→ 食事と睡眠の質を整え、体の“巡り”を回復させる。
→ 足三里・気海・三陰交などで血流と代謝を改善。
③ E2(エストラジオール:卵胞ホルモン)
意味: 卵が育つと分泌され、子宮内膜を厚くする女性ホルモン。
目安: 50~200pg/mL(排卵前)
低いと卵の成長不足、高すぎるとホルモンバランス乱れの可能性。
東洋医学的に:
E2の低下=血虚(けっきょ)タイプが多い。
→ 血を補う:レバー・黒ごま・なつめ・鍼灸で子宮の血流改善。
④ LH(黄体化ホルモン)
意味: 排卵を促すホルモン。
目安: FSHより高い場合は多嚢胞性卵巣(PCOS)傾向の可能性。
東洋医学的に:
「肝(かん)」の気が滞ると排卵リズムが乱れやすい。
→ ストレスケア・深呼吸・アロマで心身リラックス。
→ 鍼灸で自律神経を整え、ホルモン分泌を調整。
⑤ プロラクチン(PRL:乳汁分泌ホルモン)
意味: 本来は授乳期に高くなるホルモン。
妊活中に高いと排卵を抑制しやすく、不妊の原因に。
東洋医学的に:
ストレスや睡眠不足が原因で上昇しやすい。
→ 「肝気鬱結タイプ」と関連。
→ 太衝・内関などのツボ刺激でリラックスを促す。
💫【見出し3】ホルモンバランスを整える東洋医学的アプローチ
鍼灸では、自律神経と血流を整えることでホルモンの分泌を自然にサポートします。
特に効果が期待できるのは:
- 卵巣・子宮周囲の血流改善
- ストレス緩和によるPRL抑制
- 睡眠の質向上でホルモン分泌を正常化
- 「腎・肝・脾」のバランスを整え、生殖力を高める
🌷【見出し4】妊娠力を高める生活習慣のポイント
- 睡眠は23時までに就寝(ホルモンは夜に作られる)
- 冷たい飲食を避け、常温〜温かい食事中心に
- ストレスを感じたら深呼吸を5回
- 甘いもの・過度なカフェインを控える
- 鍼灸で月経周期を整える
💬【まとめ】
ホルモン値は“身体の声”のようなもの。
数値だけで一喜一憂せず、体全体のバランスを整えることが妊娠への近道です。
ゆうしん治療院では、ホルモン検査の結果をもとに、
東洋医学的な体質診断と鍼灸治療で、
一人ひとりに合った妊娠力サポートを行っています。